2023年に読んで面白かった本

年末に書くのを忘れていました。2023年に読んで面白かった本を3冊ほど布教します。 2023年に私が読んだ本なので、去年刊行された本ではありません。 昨年はSF, ファンタジー小説を読むことが多かったようです。 去年は本当に色々なことがあったので、気分転…

『君たちはどう生きるか』を観た

『君たちはどう生きるか』を観たので感想です。ネタバレあるので気をつけてください。 基本的にはすでに映画を観た人向けに書いています。1回観てそのまま書いているので、引用文とかは間違っているかもしれません。 あらすじ 舞台は太平洋戦争真っ只中の日…

「すずめの戸締り」観たので感想なり

先日、『すずめの戸締り』を観たので勢いそのままに感想を書く。 前情報なしで観て、後情報なしで書いている。 新海作品と震災について 新海誠は東日本大震災以降、『君の名は。』、『天気の子』と天災をテーマに作品を作ってきた。映画を見れば明らかのよう…

2022年面白かった本ベスト3

まもなく師走ということで、今年読んだ本を振り返って個人的に面白かったベスト3を紹介していく(師走は忙しいので絶対に書けない)。なお、2022年に読んだのであって出版された年とは関係ない。 ニートをしていたこともあり、本やドラマ、Youtubeなどに時間を…

『指輪物語 』の歴史についてまとめた

今回、『指輪物語』では詳しく描かれなかった中つ国やその世界の歴史についてまとめた。 後述する内容を知ってから『ホビットの冒険』や『指輪物語』を読んだり、観て欲しい。また違った楽しみを見出すことができると思う。 以下では、トールキンが『指輪物…

石垣島に行った話

宮古島に来てから1週間が経つ頃、そろそろ移動した方が良い気がした。 出るのは良いが、どこに行くかは全く決めていない。そこで宿に来ていた常連客(宿に常連客というのも沖縄特有かもしれない)に訊ねると、どうせ暇なら波照間島に行けと助言をもらった。 …

宮古島にいった話

3/31に仕事を辞めて、日本を立つには時間があったので、ひとまず沖縄に行こうと思った。少し休みたかったのだ。まず、成田から宮古島へと向かった。特に宮古島に行きたいわけではないが、とにかく航空券が安かった。片道8000円である。 宮古島は、車で一周2~…

戦争は誰の顔もしていない

ロシアとウクライナの戦争が行われている。 この現状をどのように感じたか記することは、個人的に重要に思えたので整理してみる。これが本来のブログの使い方かもしれない。 近代以降の戦争について語る時、二つの見方をしてみたい。 一つは政治、外交として…

変わることのない『Clean Architecture』の原則

『Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計』は、オブジェクト指向プログラミング、アジャイル開発の第一人者であるボブおじさん。Robert C. Martin の著作だ。長年の経験をもとに良いアーキテクチャに共通する設計原則を解説した本である。 …

なぜ密室殺人は生まれたか。- 笠井潔『哲学者の密室』

なぜ密室殺人というジャンルが誕生したか。ハイデガー哲学とミステリー批評。

OOUIとは何か - 『オブジェクト指向UIデザイン』

「オブジェクト指向」は、javaやrubyといったプログラミング言語を学ぶと必ず通る概念だ。プログラマには馴染み深い概念だが、デザイナーにとっては取っ付きにくいかもしれない。 オブジェクト指向UI(OOUI)は、現在僕たちが使ってるほとんどのアプケーション…

ジョブという平面を切り取る -『ジョブ理論』を読んで -

著者であるクリステンセンは『イノベーションのジレンマ』のミリオンセラーにより一躍有名なった経済学者だ。おそらく、ほとんどのスタートアップ経営者が一度は耳にしたことがあるだろう。そしてそれから、20年の時を経て出版されたのが本書『ジョブ理論』…

進撃の巨人を読んだ

『進撃の巨人』の最終巻を読み終えたので勢いそのままで書いてみる。 人類 対 亜人類 『進撃の巨人』は、2009年から2021年まで連載されたファンタジー漫画だ。2010年代は「人類 vs 亜人類」がテーマの漫画が数多くヒットし、アニメ化された。思いつくだけで…

遘√→繧、繝ウ繧ソ繝シ繝阪ャ繝

私に自意識は存在せず、無意識も 存在しない、あるのは集合的無意識(?)。ある男の電気信号が生み出したアイデア。 もし存在していたならば、君は夢を見ただけである。 君は文字を打ち込む。 君と同じように、いや窓の向こう側にいる君自身に向けて。応答はな…

アジャイル開発の原点『アジャイルサムライ-達人開発者への道-』

アジャイルサムライ−達人開発者への道− 作者:Jonathan Rasmusson 発売日: 2011/07/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) IT系の開発をしたことがある人なら1度は耳にしたことがある言葉、「アジャイル開発」。アジャイル開発はもはやweb業界の開発手法とし…

エンジニアとして生きる戦略 -『CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド』

CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド作者:ジョン・ソンメズ発売日: 2018/07/10メディア: Kindle版 本書『CAREER SKILLS』は、ソフトウェア開発者に特化したキャリア戦略についての本である。著者であるジョン・ソンメンズはアメリカのソフ…

『天気の子』を観て感動した話

新海誠の最新作『天気の子』についての評論と感想です。『雲のむこう、約束の場所』、『君の名は。』を参照しつつ書いています。ネタバレがあるので未鑑賞の方は気をつけてください。

『君の名は。』を見て感動できない理由

ロードショーで『君の名は。』を見たので、感想を書きました。どうして、『君の名は。』を素直に面白かったと言えないのかについて書いています。

【書評】乾くるみ『イニシエーション・ラブ」

乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を読んだので書評書きました。 なぜこの作品が凄いのかについて書いています。

バルザック『ゴリオ爺さん』がクソ面白かったので作品紹介

バルザックの『ゴリオ爺さん』の紹介記事です。今までバルザック読んだことなかったのですが、読んでみたら滅茶苦茶面白かったので記事にしました。 バルザックって誰よ 『ゴリオ爺さん』あらすじ バルザックって誰よ 写真だけ見るとジャイアン感満載です。…

あいちトリエンナーレが賛否両論な理由を考えてみた

津田大介氏を芸術監督として迎えたあいちトリエンナーレ2019が話題になっている理由とジェンダー問題について考えてみた

pg_restoreでpg_catalogの権限がないと怒られた

PostgreSQLでスキーマでリストアした際に、pg_catalogの権限で失敗したときの対策を紹介します。

【書評】森見登美彦『熱帯』|『熱帯』の隠されたトリックとは

森見登美彦の『熱帯』についての解説記事です。複雑な構造を持った『熱帯』に森見登美彦が仕掛けたトリックについて解説します。

森見登美彦のおすすめ作品|『熱帯』のあらすじを紹介

森見登美彦の小説『熱帯』の紹介記事です。読もうかどうか、迷っている人の向けの内容となっています。あらすじを紹介しますが、ネタバレ等はありませんので、ぜひ参考にしてください。

【英単語】受験英語|英単語を効率よく暗記する学習法

脳の仕組みから英単語をできるだけ効率的に暗記する方法を解説します。英単語の暗記は苦行なのでできるだけ時間をかけず、効率的に行って行きましょう。

英語勉強法|受験英語の戦略

受験英語の勉強法を解説します。勉強は量が大切ですが、しっかりと効率の良い方法で勉強することも大事です。本記事では効率的に受験英語の勉強法の概略について解説します。

【解説】村上春樹『鏡』

村上春樹の『鏡』を解説します。国語の教科書に載っている本作。村上はどのようにしてこの小説を思いついたのでしょうか。その発想に迫ります。

【書評】|平野啓一郎『マチネの終わりに』

平野啓一郎の『マチネの終わりに』を読みました。あらすじ・感想を書きました。 おすすめ度 感想 おすすめ度 おすすめ度:3.0点(5.0点満点) 平野啓一郎の小説は『日蝕』以来、二冊目です。正直、あまりの作風の違い戸惑いを覚えました。デビュー作である『…

大江健三郎『万延元年のフットボール』の書評・感想

大江健三郎の『万延元年のフットボール』を読んだので書評・感想書きました。さすがの読み応えでした。今年最も面白く感動的な小説です。未読の方は読まなきゃ損です。

大江健三郎『万延元年のフットボール』のあらすじ

大江健三郎の『万延元年のフットボール』を読んだので、あらすじをまとめました。買おうかどうか迷っている人やどんな話か知りたい人向けの記事です。