帰省の電車の中や実家に帰ってやることない人にオススメの本を紹介します。
全て1日あれば読み終わるくらいの小説です。
昼間からぐーたらしている僕みたいな人は参考にしてみて下さい。
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
青春怒涛系といえばこの人、森見登美彦です。腐れ大学生を書かせたら右に出るものはいません。京都の街並みを背景に、腐れ大学生が乙女をストーカーしていくうちに奇想天外な森見ワールドへと吸い込まれていきます。
読み始めると怒涛の森見節に手が止まりません。笑いあり、笑いありの1冊です。
伊坂幸太郎『砂漠』
伊坂幸太郎による青春群像劇。何をやるにしても、やや冷めた目線で見てしまう主人公・北村。北村と対比されるように猪突猛進、考える前に飛ぶ男・西嶋。
西嶋という台風に大学生活を良くも悪くも振り回される4人組を軽快なタッチで描きます。そして、西嶋の魅力溢れるキャラクターに虜になる事間違いなしの作品です。
綾辻行人『十角館の殺人』
アガサクリスティーの名作『そして誰もいなくなった』を下敷きにしたミステリー小説です。とある無人島に合宿に来たミステリー研究会のメンバーが1人づつ殺されていきます。
最後に残ったのは…?
真相がわかった時の衝撃は今でも覚えています。絶対にネタバレなしで読んで下さい。これほど華麗なミステリーはそうはないでしょう。
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』
雪の校舎に閉じ込められた生徒会メンバーたちは、学園祭で自殺した生徒のことを思い出そうとします。
しかし、誰もがその生徒を思い出せません。いったい誰が自殺したのか。もしかして、この中にいるのかも…
ミステリーを題材に高校生の青春群像を鮮やかに描き出した小説です。
吉本ばなな『キッチン』
最後に紹介するのは吉本ばななの代表作『キッチン』です。
唯一の身内である祖母を亡くした主人公のみかげは、見た目は美人な父親と2人暮らしの雄一の家に居候することになります。
みかげと雄一とオカマの父親という奇妙な人間関係の心の交友を描きます。
吉本作品らしく、ユーモアを交えつつどこか切なく、2人の青春が描かれます。