受験生に送る数学勉強法〜計算力を身につける〜

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数学偏差値30〜40から1年間の勉強で某旧帝大(理系)に受かったときに実践した勉強法です。

最初に言っておきますが、努力しないで成績はあがりません。でもできるだけ効率的にやっていくことが大事です。 

なぜ計算力を磨くか

受験勉強では計算力がものを言うことが多いです。限られた時間内に多くの問題を解く必要があります。必然的に計算が早いほうが有利です。また、計算が早い人は計算ミスも少ない傾向にあります。

受験数学においては言うまでもなく合否を分ける能力です。しっかりと計算力を身に着けましょう。また大学進学後もあらゆる学問を学ぶ上での基礎となります。

計算力とは何か

どうすれば計算力が身に付のでしょうか。それは非常にシンプルでひたすら反復練習です。

計算力というのは、言ってしまえば反射神経です。例えば、3×5という計算を考えて見ましょう。この問題をリンゴが3つ乗っているお皿が5個あって…とういう風に絵を書きながら計算する受験生はいないと思います。なぜなら、ほとんどの人は呪文のように口をついて15と答えれることができるからです。

これは計算をしているわけではありません。何回もその計算をしてきたので自然と暗唱してしまっているのです。

そして計算が早い人は、掛け算と同じ様に因数分解微分積分ができる人です。もちろん掛け算ほど早くはできないでしょうが、問題を見た瞬間に答えの形がイメージできる程度になる必要があります。

用意するもの

ここからは、具体的な方法に入ります。

計算問題集

まず用意するのは、計算問題用の問題集です。今の自分のレベルにあった計算問題集を見つけてください。

具体的には、ゆっくり解けば7割以上は完答できる問題で、解説は最低限、文章題はなしで、ひたすら計算問題だけが並んでいるものを使いましょう。計算力をつけるのが目的なので難しい問題は不要です。(私の場合は百マス計算から始めました。)

特にオススメなのは微分積分の計算問題集です。

微分積分は受験数学の1大分野であり、かならず出題される分野です。そしてなにより、微分積分計算には高校数学のほぼすべての計算スキル(四則演算はもちろん、三角関数、自然対数、Logなど)が詰め込まれています。

また微分積分の問題(文章題含め)というは、出題された問題と同じ形の積分計算をしたことがあるかないかで、解けるか解けないかが決まることが多々ある分野でもあります。

タイマー時計

問題集を用意したら次に用意するのは、タイマー時計です。

問題集の1ページを何分で完答したかを記録していきましょう。タイムアタックをすることで、集中力が向上します。また新記録に挑むモチベーションにもなりますし、本番と近い緊張感で臨むことができます。記録してグラフとかにすると面白いかもしれません。

因みにタイマー時計は受験勉強の様々な場面で使えるので1台持っておくとよいです。

勉強方法

計算練習は毎日やることが重要です。でも正直、計算練習は楽しくありませんよね。そこで、勉強を始める前のウォーミングアップで30分計算練習をする、というように習慣にするとよいです。

毎日同じタイミングで計算練習をすることをオススメします。私の場合は毎朝、予備校が開く前に近くのマクドナルドで計算練習をしていました。

まずは1日何問解くかを決めましょう。そして、解き終わるまでの時間をタイマーで計算します。かかった時間はページの余白にでも記録して置きましょう。

そして、ひたすら繰り返し問題を解いていきましょう。1つの問題集を10周くらいすると問題を見ただけで答えがわかってしまうくらいになります。そうなったらレベルの高い問題集に移行しましょう。

以上、色々と書きましたが1番大事なのは実行することです。すぐに問題集とタイマーを買って明日の朝からやり始めてください。